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肥料

園芸を楽しむ為の肥料とはよい植物を育てる為の肥料です。 植物を元気に育てるのに必要なものは適度な日光と水、酸素、温度や良い土と肥料です。最初の日光、水、酸素、温度は外的な要素の場合もありますが、土と肥料は確実に栽培者が考えないといけない事です。今回はその中で肥料について書いてみます

肥料の役割

肥料は植物にとって人間の食べるご飯にあたります。ご飯、魚、肉、野菜などを食べる事で人間は成長します。植物は根元から肥料を吸収します。 その中で特に重要なのは肥料の三要素といわれる窒素・リン・カリウムです。 この三つは土中にあまり含まれていないようです。肥料はその不足分を補給する為にあります。 窒素の役割は茎や葉の生育をよくします。窒素が不足すると葉の生育が悪くなり葉の色も黄色くなります。しかし、窒素が多くなりすぎると茎や葉が立派に育っているのに花が咲かない。実がつかないなんてこともおきます。 リン(リン酸)の役割は花や果実、種などに影響がでます。立派な花を咲かせるためにはリンが欠かせません。 カリウムは植物そのものを健康に育てる為に必要な栄養素でカリウムが不足すると病気に対する抵抗力が弱くなったり、耐寒力が弱くなったりしたり、根の成長が遅れるので成熟するのが遅れます。 しかし、植物の性質により窒素・リン・カリウムの三要素のバランスが違いますので注意が必要です

肥料の種類

肥料には有機肥料化成肥料があります。 有機質肥料は動植物から取り出したもので土中分解された後に吸収されていくので与えてから効果が出るまでに時間がかかります。その為遅効性肥料とも言われます。また、土中分解される過程で臭いがでたりハエなどの虫が寄ってきたりします。油かす・骨粉・鶏糞・牛糞などが代表的な有機質肥料です。 化学肥料は窒素、リン、カリウムの3要素の全部或いは何れかを含んだものです。化学成分を混ぜて粒状にしたものを化成肥料といいます。また、液体で薄めて使うものを液体肥料(液肥)といいます

元肥(もとごえ)と追肥(おいひ)

種を蒔く前や苗を植える前にその場所に混ぜ込む肥料を元肥といいます。 芽が出て生育する過程で必要な栄養素となります。庭や花壇の場合は植え付け時に有機質肥料と化学肥料を混合して混ぜ込むといいようです。30日~40日くらいもちます。 鉢植えの場合は上から水をかけると肥料が流れ出る事が多いのでリン酸の比率の高い緩効性の有機質肥料がいいでしょう。 追肥は植物が成長するにつれて土中にあった肥料が無くなっていくので肥料不足を補うのが目的です。 庭や花壇の場合は1ヶ月に一度程度を目安に3要素同率か窒素・リン酸がカリウムよりも多い緩効性肥料を土の表面部分によく混ぜます。 鉢植えの場合は液肥を1週間に1度かけるか1ヶ月に1度置き肥(固形の油かす・粒状の化成肥料)を鉢の縁に置きましょう

肥料を与える時の注意点

肥料は根が広がる植物には多めに、あまり根が広がらない植物は少なめにしましょう。また、夏の暑い時期や生長がとまっている時期は肥料を必要としないのであげすぎに注意しましょう

市販されている液肥

まずは一般的な鉢にさして常時液肥を供給するタイプです。このタイプは水遣りを忘れると液肥が一気に鉢に流れ込みますので注意が必要です

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